Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

大崩壊

ぬいぐるみの国に戻り、人間の姿に戻ってキムくんとパディントンさんに会った
急ぎの事情を説明した
とにかくぬいぐるみ達を全員、大至急で大樹の扉の向こう、ベアくんとラムちゃんとテオくんの小屋へと避難させるように頼んだ
レニーとロッテもキムくんへ預けた
私達はまた双頭の竜になって大学へと戻った
視界の彼方、極北の空では柱が折れたのか、空が地に落ち始め大崩壊が始まっているようだった
ああ、まずい、まずい、怖い
私は怖くなった、崩壊に巻き込まれたら死んでしまうだろう
全力で大学へ戻り、学者が持ち出した古文書の山をお腹のポケットへ入れた
そして学者も乗せられるだけ背中に乗せた
大樹の扉まで荷物と客を落とさないギリギリのスピードで飛んだ
そして積み荷を全て降ろし、また全力で戻った
何往復か、もう時間との争いだったが何往復か輸送して、大学の学者は全員避難した
双頭の竜は人間の姿に戻った
ああ、彼方の常冬の山々まで崩壊に巻き込まれ始めた・・・
さあ、急ぎましょう、この扉をくぐってバオバブの林の世界へ避難したら、このゲート自体を堅く封印して、崩壊があちらの世界へ影響しないようにしましょう、全てを避難できたわけではないかも知れませんが、最善は尽くしたでしょう、さあ
私達は門をくぐり抜け扉を閉めた
ラムちゃんの小屋のクローゼットの扉だった
扉を閉じ、閂をかけ、メイガスさんは呪文で竜の守りの封印をした
すると観音開きだった扉は単なる壁の装飾画のようになり、ゲートは閉じた

メイガスさんが向こうの世界の古代語を使いこなすのが不思議で仕方なかったが、いつかその理由を知ることが出来るのだろうか、とも思った
私は双頭の竜になったときの疾走感と力が溢れ出す感覚が忘れられなかった
あれは何だったのか・・・
もちろん巨人には歯が立たなかったから、万能感とは言えないけれど、それでも向かうところ敵なしの勢いだった