Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

ランピ

ランピは犬なので寒いところもある程度大丈夫のようだった
私のザックはハチミツ瓶とマーマレードジャムで膨れていた
毛布は蜘蛛の糸のフェルトでできていたけれど、数枚重ねになっていて暖かいことは分かっていたし、灰色だから目立ちにくい
もしイエティなんかがいたとしても見つかりにくいはず
ランピが言うには、大学にいる学者達は人間で、ごくたまに大学から人が下りてきてぬいぐるみの国で食糧の調達をしたりするらしい
学者達はあまり食べないし、滅多と外に出てくることもないし、魔法を使うことができるらしい
氷雪の山には一応階段のような道がある
大学の入口は氷に閉ざされているが、その門を開けることができる者は大学に歓迎されるらしい

ランピは半日ほど走って常冬の山々の麓で私達を下ろした
かなりの距離を送り届けて貰ったので何度もお礼を言って別れた
足元はザクザクとした雪だった
結構寒いと思ったが、まだ日は暮れていなかった
私は毛布を羽織り、レニーとロッテを抱きかかえた
レニーとロッテは毛布の端を握り、毛布が落ちないようにした