Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

毛布

目が覚めた
何かフカフカなところで眠っていたようだった
え?どこ?暗闇じゃない・・・
左にクマたちが眠っていた
私は右を背にしていた
右を向くとメイガスさんがこちら向きで横になって添い寝していた
何重かに重ねられた大きな毛布の上で横になっていて、クマと私とメイガスさんの上にも何枚かの毛布が重ねられていた
そこは暖かくて幸せだった
どうしてここにいるのだろう・・・
天井を見ると洞窟の出口に近い場所だと思った
岩の上に蝋燭ランタンが置いてあった
あ、れ?
あら、目が覚めた?メイガスさんの声がした
口元はニッコリしていた
痺れは残っていませんか?
痺れ?ああ、いえ、何も
ちょっと見せてね、そう言ってメイガスさんは右肩と首の辺りを見た
私は彼女の手に痣があるのを知った
その痣どうしたんですか?
だってあなたがランタンを無茶苦茶に振り回すんですもの、そりゃ怪我しますよ
え?
危なくて仕方ないのであなたの首に牙を刺して麻酔しました
・・・・蜘蛛の毒?
そうですね
暗闇で目が見えたの?
蜘蛛は音や振動も分かります
へえ・・・すごい。。この毛布は?
私が作りましたよ、蜘蛛の糸なら直ぐ作れます
この寝床、なんかすごくフカフカで暖かくて不思議
もうベアくん達の小屋まで毛布にくるまって、蜘蛛の背中に乗って行きたい
そうしましょうか、いいですよ
ほんまに?でも、腕の怪我大丈夫ですか?
これ?軽い打撲ですよ、大丈夫
蜘蛛さんに向かってランタンを振り回していたなんて・・・ごめんなさい
真っ暗闇でしたからね、何も見えないですからね
暗闇で一人きりになると嫌な記憶とか色々出てくるし、本当に死にたい消えたい気分になったりして、だって死ぬまで記憶の拷問が続くのかと思って・・・メイガスさんもクマたちも皆私の秘密を知ってますよね?
そうですね、知っていますよ
そっか、知ってるよね、そうじゃないと私の言動おかしすぎますもんね
・・・もう少しみんなで横になっていても良いですか?なんか居心地がよいのです