Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

暗闇と混乱

洞窟の天井から時折水滴が落ちてくることがある
それに当たるとひどく驚く
それこそカマキリにでも出くわしたら餌にされてお終いだろうなぁ
ぬいぐるみの国に行ったら何か先に目指すものが見つかるかなぁ
ひっ!?何かが顔をかすめ飛んだ
私は慌てて蝋燭ランタンを振り回した
コウモリかな
それで完全に方向が分からなくなった
ああ、まずい、脱出不能になる
壁、壁を探そう、壁伝いに歩けば
いや、バカげてる、蜘蛛に殺して欲しいと頼んでおきながら脱出不能を恐れるなんてナンセンス
どっちに進もうが、河に出るかノームの住処に出るかなんだしどうでもいい
そう思って暗闇の中を猛然と歩き始めた

壺の中とは違って暗闇は暗闇、でも足元には土があって、本当にシーラナギグのお腹の中で迷子になっている感じだった
嫌な記憶の断片が頭をよぎると酷い嫌悪感でまた死んでしまいたいと思う
私は死ぬまで記憶の拷問にかけられ続けるんだ
蜘蛛もクマたちもきっと知ってるはずなんだ
蜘蛛の牙で殺してもらうのが一番楽じゃないかと思ったが、彼女には拒否された
彼女の行動はまるで無駄な延命治療のようで、ああ、そう考えると怒りすら覚えてきた・・・
河を下れば森の民がいる、あの毒矢をまともに受ければ即死だから、もうそれを望みにするしかない

!?目の前で何か動く気配がした・・・コウモリじゃない、何?
くっそ、誰や、近寄るな!
私は火の消えた蝋燭ランタンを思いっきり振り回した
目の前の何かは気配を消したように感じたが、そのとき私は後ろから首の付け根に何かを刺され、そのまま痺れて昏倒してしまった