Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

ノーム

わけの分からない頭蓋骨が転がる洞窟を歩くというのは怖かった
私は意気地なしだ
ランタンの明かりに幾つかキラキラ光る物を見つけたので拾った
アメジストの欠片、シトリンの欠片、カーネリアンの欠片、ラピスの欠片、ペリドットの欠片、アクアマリンの欠片
洞窟の奥から吹く風の音がした
何か森のような匂いだったので出口があるのだろうか
私は歩調を早めた
この気味悪い場所から抜け出したかった

足元の砂地が湿り気を帯びて土に変わった
空気も湿気を帯びた
先の方に薄明かりを感じた
私は先を急いだ
出口が森になってるのかも知れない、女神のお腹に生える大樹があるかも知れない
径は上り坂になった

誰だっ!
突然上の方から声がした
2人の小人だった
松かさの鎧、イチイを削った剣、茸の盾を身につけていた
侵入者め、また我々を殺しに来たのか!
ちょっと待って、私は言った
私はあなたたちが居ることも知らなかった
森のフクロウに蛇の伝説を教えてもらったから洞窟の奥に来てみただけです
貴様、蛇に何の用だ?
何の用と言われましても、分かりません・・・
生憎だが、蛇は今はバラバラにされている
バラバラ?
そう、破壊された、我々の仲間も殺された
えっ!?何故?
オオカマキリさ、上の祭壇を破壊して我々の仲間も食われたり殺されたりした
我々はあんな化け物には勝てない
オオカマキリは何故ここを壊しに来たの?
さあ?それは我々が知りたいくらいだ
あなたたちはここへ残って何をしているの?避難しないの?
避難?我々はノームだ、この樹の守人だ、逃げるわけがなかろう