Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

森の民

しばらく森を進んでいくと、落ち葉の広葉樹林の疎林が次第に照葉樹林に変わってきた
ドングリが落ちていたのだから季節は秋に違いない
ところどころ径の脇に、狛犬とシーサーとマヤの石像を合わせたような格好の石像が出てきた
人間の営みがありそうだ
石像はものによっては皿状の器を持っていて、そこに油と灯芯を置いた痕跡もあった
フクロウは森の民には気を付けろと言っていた

蜘蛛さん、森の民については何かご存じないですか?
森の民は余所者を受け付けず、部外者にはあからさまな不信感と猜疑心をぶつける人々です、攻撃的ですし気をつけた方がよいです
閉鎖的な人たちなのですね、私はこの世界に来てから友好的な人間には殆ど会っていません、一体どうなっているのでしょう
そうですね、どうなっているのでしょうね
それから蜘蛛は立ち止まって言った
ここから先へ進むために少し準備しましょう

私とクマたちは蜘蛛の背から降りた
蜘蛛は灰色の糸を出してフェルト状の布を4枚作った
それからメイガスの姿に戻るとキムくんの小刀を借りて布の真ん中に穴を開け、貫頭衣のようなローブにした
私とクマたちはそれを被った
全員の背丈にぴったりだった
灰色はどんな背景でもカモフラージュ効果が高いから森の民に見つかりにくいとのことだった
準備できたので皆で歩き始めた

森の民は虹色の蛇について何か知っているかな?
さあ、どうでしょう?知っていたとしても拒絶的なんだから質問することなんかできないでしょう