Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

朝靄とフクロウ

蜘蛛の胸でぐっすり眠った
暖かくて深い眠りだった
朝の目覚めはすっきりしていて、夜露の寒さもなかった
空腹だったので蜘蛛の乳房を吸った
もふもふの毛に覆われた豊かな胸だった
蜘蛛も目が覚めて、おはようと言った
私はお腹を満たしてから、いつもおっぱいありがとうとお礼を言った
胸から這い出して辺りを見ると朝靄がかかっていた
美しい森
クマたちも起きた
さあ、みんな起きたので、ゆっくりと歩き始めましょうか?
蜘蛛は言ってブルッと身震いしたので、蜘蛛の背の朝露がパラパラ飛んできた
小熊くんは大あくびした
あら、まだ眠そうですね、背中に乗りますか?
蜘蛛が言ったのでお言葉に甘えて全員背中に乗せてもらった
蜘蛛はゆっくり歩き出した

朝靄の森を進んでいく
ある木の枝に酷く眠そうなフクロウがいた
大きなフクロウで目蓋が半分落ちかけていて、そのまま転た寝して枝から落ちてくるんじゃないかと思った
あのー、フクロウさん
フクロウがこちらに気がついた、眼が開いてまんまるになった
眠たいところ、すみません
何かな?
虹色の蛇の話をご存じないですか?
ああ、知ってるとも、あれは森の有名な言い伝えさ
どんな言い伝えですか?
この森のもっともっと奥深くに森の女神がいて、女神の足下には泉が湧いている
その泉は女神のお腹に生えた大樹からあふれ出す水で出来ている
その大樹の何処かに虹色の蛇が住んでいる
虹色の蛇は七色の知恵を持ち、あらゆることを見透す力がある
なるほど、じゃあ女神とお腹の木を探したら良さそうですね?女神って、垂乳根の峰みたいな山か何かですか?
さあ?知らないねぇ、女神は女神だよ、山なんかじゃないさ
もしかして君は蛇を探しに行くのかな?いや、君はロマンチストだ
そう言ってフクロウはホッホッホッと笑った
情報をくれてありがとう、私たちはもう少し進んでみます
ほうほう、お気を付けて、森の民には気をつけた方がいいよ