Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

焚き火

森には獣や森の民が歩いていると思われる小径があった
広葉樹林だし疎林だったので大きな蜘蛛でも通るのに困る径ではなかった
私はハシバミを拾いながら歩いていた
蜘蛛も私やクマたちと歩調を合わせていた
歩き疲れて喉が渇いたら蜘蛛の乳房を吸った
小熊くんとチャーリーは草の茂みを見つけて、苗代イチゴを採ってきた
普通のイチゴ並みに美味しかった
蜘蛛の口にも幾つか入れてあげた
そしてまたフカフカの明るい森を進んで行った
鳥のさえずりや時々動物の気配があった

やがて日が傾き、夕方にさしかかった
焚き火をして休める場所を探した
木々の間隔が広くて倒木が椅子代わりに使えるところを見つけた
ここにしよう
私は小熊くんのポーチからカンバの皮をとり、蜘蛛の巾着から杉の枯れ葉を取り、落ち葉をかき集め、
クマたちが拾い集めた枝をくべた
チャーリーから火打ち石を受け取って火を付けようとした
着火剤のカンバの樹皮と杉の葉に火を付けようとした
でも、火打ち石なんて使ったことがないから上手くいかなかった
やりましょうか?
いつの間にか蜘蛛はメイガスに戻っていた
私はうなずいて火打ち石を彼女に渡した
彼女は勝手知った手つきで火を着けた
火は落ち葉に移ってはぜた音がして、小枝にも火が回った
みんなで薪を集めた
それから倒木に座って結構沢山集めたハシバミを皆で分けて食べた

メイガスさん、いつもお乳をもらっていますが、ちゃんと食べてはりますか?
母乳が出るときはかなりお腹が空くと思いますが。。
私は大丈夫よ
本当に?
大丈夫よ、あなたのことの方が心配ですよ?
彼女は笑った気がしたが、いつもローブを目深に被っているので顔はあまりよく分からなかった
私は何で蜘蛛の巣に引っかかっていたのでしょう?
さあ、どうしてでしょうね、何処から落ちてきたのでしょうね?
何処から来たか分からないから、何処へ行ったら良いのかも分からないんです・・・
そうね、でも今は伝説の蛇を探すわけでしょう?それでいいんじゃないの?
うん、そうかな、そうなのかな・・・
さあ、もうそろそろ寝ましょうか?夜露で濡れないようにしましょう

メイガスは蜘蛛に戻った
そしてお尻の糸で寝床を作った
私とクマたちは彼女の胸に潜り込んだ
脱皮して大きくなった蜘蛛は前にも増してフカフカだった