Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

森の中へ

蜘蛛と私とキムくん、チャーリー、小熊くんは
ベアくん、ラムちゃん、テオくんに挨拶してから森へと続く径を歩き出した
小熊くんは空のメディスンポーチを肩掛けしていたから
私は途中でカンバの木を見つけたら、焚きつけ材として樹皮を採って小熊くんに持ってもらおうと思っていた

バオバブの林の先に何故こんな森があるのか意味が分からなかった
だって植物分布帯がめちゃくちゃだ
ここは広葉樹林の疎林で明るい森だ、落ち葉はフカフカ
足元にはドングリが落ちていて、クマやイノシシが喜ぶような森
よく見るとハシバミも落ちている
そう、ハシバミなら食糧になる
カンバの皮も手に入れたし、杉の枯れ葉も手に入れた
蜘蛛さんに頼んで糸で風呂敷を作ってもらい、それを巾着にして、ハシバミや杉の枯れ葉を蓄えた
火打ち石でカンバの皮に火を付けたら杉の葉に火を移して焚き火が出来る
小さくても火があれば森の夜が怖くないから

ねえ、蜘蛛さん、虹色の蛇はどこにいるのかご存じですか?
虹色の蛇は伝説でしょう・・・
じゃあ、蜘蛛さんは信じていない?
さあ、どうでしょう、あなたは蛇を見つけるためにこの森へ来たのでしょう?
そうですが、じゃあ、見つかる保証のないものを探す無謀な旅に、何故一緒に来てくれたのですか?
だって心配じゃないですか、食べ物とか、身の安全とか
何でそんなに心配なさるんですか?私は偶然あなたの巣に引っかかってしまった通りすがりの人間ですよ
さあ、何故でしょうね、蜘蛛の習性でしょうかね

私ははぐらかされたような気分になったけれど、それ以上何も言わなかった
だってぬいぐるみが喋って一人で歩く世界なんだから