Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

脱皮

夜が明けた
蜘蛛は納屋を覗くなとは言っていなかったので、私は様子を見に行った
蜘蛛は仰向けにひっくり返って脱皮をしていた
私は驚いた
ただでさえ大きな蜘蛛なのに、脱皮したらまた大きくなるわけで
いや、まてよ、これから先の森はそんなに危険なんだろうか?
でも脱皮は命懸けだから、触ったり驚かせたりしてはいけないと聞いたことがあるし、そっとしておこう

小屋に戻ってベアくん達に聞いた
森には食べ物はあるの?
木の実があるよ
森には誰か住んでいるの?
フクロウが住んでいるらしいよ
警戒心が強い森の民がいて矢を放ってくると聞いたよ
オオカマキリは森でも暴れ回ることがあるらしいよ
虹色の蛇の住処を知っている動物は居ないのかな?
ベアくんもラムちゃんもテオくんも首をひねった

私は三匹に頼んで蝋燭ランタン一つと小刀一つと火打ち石一組とを貸してもらった
小刀はキムくんが斜めがけした
火打ち石の袋はチャーリーが首にかけた
蝋燭ランタンは私が持つことにした

納屋へ戻った
蜘蛛は脱皮を終えて起き上がっていた
前よりも更にふさふさもふもふしていて、胸もお腹も大きくなっていた
蜘蛛が一層フカフカになっていたので私はちょっと嬉しくなった
私は乳房があるか心配になったが杞憂だった