Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

バオバブのドーム

やがて下界の渦潮が晴れると森が見えた
蜘蛛の胸元で目が覚めた私は下に降りる許しを請うた
蜘蛛は私に糸を括り付けたままお腹から糸を繰り出し
下に降りることを許してくれた
森はバオバブの大木が林立する赤土の大地だった
空を見上げたが蜘蛛の巣がどこにあるのかは見えなかった
ただ私の腰には蜘蛛の糸が括られていて、来し方に伸びていた
私はバオバブの林を散策した
乾燥した暑い大地にバオバブの巨木が立っていた
その中でもひときわ幹が太く背丈が低くて大きな釣り鐘状の形をした巨木があった
そのバオバブの足元には入り口があった
「ははん、これは自然史博物館だな」
私はそこが博物館か科学館だと思った
中に入ると薄暗くひんやりしていた
「ああ、ここはプラネタリウムなんだ」
暗がりに目が慣れて、バオバブドームがプラネタリウムであることが分かった
星空に目をこらすと、ああ、私のホワイトベアと白い月も夜空に浮かんでいた
天井からは幾つもの輪を組み合わせたメディスンホイールが吊られていて、
そこには沢山の可愛い物神のようなオブジェがあしらわれていた
ふと気がつくと何か柔らかいものが手に触れる感覚があって、
右手を見るとぬいぐるみのキムが私の手を握って立っていた
キムの右にはチャーリーと小熊くんが手をつないで立っていた
一人と三匹で手をつないで立っていた
チャーリーは満面の笑顔で、小熊くんは歩くと首がぐらぐらしていた

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