Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

薬の抱っこ

コデインとクマの抱き枕で眠っていたとき
私がコデインから受け取ったメッセージは
「しんどいのなら、何もかも忘れて眠っておきなさい、痛みも不安も麻酔するから・・・」
これはこれでとても幸せで、コデインの抱っこと言い表せるような、
愛情の代用品と言って差し支えない多幸感だった

これって文字通り、忘却oblivion、そうレテ河の芥子そのもの

本当ならば、トラウマを負ったときに周りの大人達に話して、
その人達の表情とか言葉とかの細かい反応から、自分に何が起こったのかを理解していかなければならなかった
大人達の表す感情とか行動とかを見て理解していくこと
愛着理論でよく指摘されているように、
子供は親の表情の中に自分の感情を見出す
鏡としての親とか情緒的波長合わせというやつ

でも、沈黙を決め込んだ4歳の私が知り得たこと
「茫然自失するような、ただならぬことが起きた」
「何となく、これは親には言うべきでない、親にもただならぬ内容」
「もし親に言って、信じてもらえなかったり、『知らない人について行ったせいだ』と怒られたりしたら、自分は壊れるんじゃないかな」
「ただならぬことを自分だけの秘密にしておくのは、物凄くしんどいなぁ、でも黙っておきたい」

だから、自分に起きたことが犯罪被害なんだということも、
壺の蓋を開けたときに指摘されて、初めて気が付いた・・・

私が情緒や感情の段階に入れないのは、あの事件に対してどういう感情を持てば良いのか、
誰も教えてくれないから、分からない

薬じゃなくて、誰か生身の人間に抱いてもらったときの表情とか雰囲気とか仕草とか、そういうのを見ないと空白になった情緒を理解できない
何もかも4歳で止まってる・・・