Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

忘却と刻印と赦し

私は引き返したいと思った
ベアは太陽の門には連れて行ってくれない
もう一度サンフェイスに質問したいと思った
「ホワイトベア、私とあなたと師匠が出くわしたところまで連れて行って、そしてあなたは元に引き返して、私は一人で行くから」
ベアは死者の蔓を引き返したところまで連れて行ってくれた
ベアが咆哮するとサンフェイスが現れた
「質問をし忘れました」
何ですか?
「隼は何処へ行ったのでしょう、私の大事なトーテムでした」
隼はグレイトスピリットの元へ帰りました、戻っては来ません
隼はoblivionの中へ行ったので、もうあなたのことも覚えていません
「・・・4歳で死んだ私も門の中へ行きませんでしたか?」
その子はあなたの中にいる
「私は消えない刻印を消すためにoblivionへ行きたい、忘却は赦しでもあるから、忌まわしい記憶を消したい、せめて4歳で死んだ私をoblivionの中へ送り出したい」
・・・あなたが納得できる答えを見出すのなら行きなさい、ただし、oblivionは生きている者には不要なものです
「死者の蔓を歩きながら考えます、ありがとうございます
ここでベアとも別れます、一人で向かいます
ベアとは出会ったばかりですし、無理強い出来ないですから」
蔓を歩むことがあなたの糧になるように
そう言い残してサンフェイスは消えた
嫌な記憶が頭をよぎる、気分が悪く、忌まわしい刻印を消すためにoblivionに向かってもう一度歩くことにする
門までどれくらい時間がかかるだろう、何日、何週間?
吐き気と戸惑いの中歩いていく
もう、刻印ごと消えてしまいたいな・・・
暫く歩いていると後ろにベアの気配があった
振り向くと師匠を連れていた
彼女はベアから降りて私のところへ来た
「あなたが行くというのなら、一緒に行きましょう、手を繋ぎましょう」
私は彼女と手を繋いで歩くことにした
ベアも後ろからついてくるようだった
涙が止まらなかった