Golden_Falcon’s Magia

現代魔術の実践の試み

感情的経験と献身

心理療法と世界観より抜粋

 

我々がやっていることは「発生期の宗教」と呼べるものである。

なぜならば生まれたばかりのものの大いなる混沌に近づけば近づくほど、哲学と宗教とのあいだには認められるほどの区別は存在しないからである。

 

心のもっとも高度な支配者は常に宗教的哲学的性格を持っている。困難や危険、あるいは人生の危機的状況に出会うと、必ずこれらの心の支配者が現れてくるのを容易に確認できる。

 

本能は常に精神的な性質を持った元型的内容と結びついており、

本能は考えることを迫る。

そして、それについて考えようとしないとき、脅迫的思考が生じる。

 

心理療法の最高の目的は、

彼に苦しみに耐えられる強さと哲学的忍耐を可能にさせることである。

 

一方では原罪についての、他方では受難の意味と価値についてのキリスト教の教義は

大きな治療上の意味を持っており、教義という表現が使われるが、

心理学的に見るならば、それはむしろ言葉では言いあらわせない感情的経験である。

 

感情的経験というのは、原罪、受難、不死といったものである。

これらを経験できることはしかし天与の才能であって、人為的に強制出来ることではない。

無条件の献身によってのみ、この目標に達することが出来る。

 

※まさか、ユング心理療法論の中に「献身」なんて言葉が出てくるとは思わなかったので衝撃である。

私が自分の夢からこの言葉を引き出すのに如何ほどの苦痛を味わったことか。。